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    【ちょっとお昼にクラシック】 松波恵子、チェロと歩む人生を大いに語る!

    松波恵子さんと言えば、水戸室内管弦楽団(MCO)のチェロ奏者としておなじみの存在ですね。しかし、その奥ゆかしいお人柄と穏やかな性格ゆえでしょうか、今まであまり表だってプロフィールが紹介されたことはなかったかも知れません。『vivo』では、チェロと歩んで来られたこれまでの人生を振り返っていただきながら、来る2月27日の演奏会に向けてお話をうかがいました。

    ― まず、チェロとの出会いからお聞かせいただけますか。

    松波恵子
    松波恵子
    松波恵子:音楽好きだった父のすすめで、小学2年生のときチェロを始めました。中学1年生の姉も才能教育でチェロを習っていたのですが、周りはもっと小さい子だらけでした。父は「遅すぎた」と感じたらしく、妹の私にお鉢が回って来ました。姉がチェロを弾くのを見ていましたので、いきなりチェロを与えられても何の抵抗もなかったです。

    ― 松波さんは、日本の女性チェロ奏者の草分け的存在と言ってもいいですよね。

    松波:私の記憶では、江藤俊哉さんの妹さんの江藤蘭子さんという方が、チェロをやっていらっしゃいましたね。その次くらいがもう倉田澄子さんになってしまいますかね。倉田さんは私のたった4つ上ですので、そうですね・・・、私も「草分け」の方に入ってしまいますね(笑)。

    ― その後、斎藤秀雄先生の門をくぐり、桐朋女子高等学校に進まれるわけですが、斎藤先生のレッスンは如何でしたか。

    松波:斎藤先生のレッスンは、それはもう厳しかった!今でも忘れられない話として、高校3年の時に日本音楽コンクールに出ろと言われました。本当に一生懸命勉強していったんですが、ある時、「あんたにはまだ無理だったかなぁ」と言われてしまって・・・。本当に悲しくて、斎藤先生の前でぽろっと泣いてしまったのは、あれが初めてだったかもしれません。無我夢中でやっていただけに、精神的にきつかったですね。先生としては、発破をかけたつもりだったのでしょう。同じ時に、3歳上の安田謙一郎さんも受けました。斎藤先生の頭の中で、その年は「安田さんが1位、私が2位」というのが完全に想定されていたんですね。結果、その通りになりました。

    ― パリへの留学を経て、1976年、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団されます。若くして首席奏者として招かれたんですよね。

    松波:バッハの〈マタイ受難曲〉のヴィオラ・ダ・ガンバのソロの部分を弾いてほしいというお話が、新日フィルの方から突然ありました。一晩必死にさらって、新日フィルの練習会場に行ったら、小澤征爾さんがいらしていて、それで多分合格したんでしょうね。ちょうどパリ留学から帰ってしばらくした頃で、自分には何ができるだろうかと模索していた時期でした。まだ20代でしたから、オーケストラの首席が私に務まるかどうか不安はありましたよ。でも実際は、学生時代、桐朋でオーケストラや合奏の訓練を徹底的に受けていたので、大丈夫でした。

    ― これまでずっとチェロとともに歩んでこられて、あらためてその魅力とは?

    松波:自分が表現したいと思うことを受けとめてくれると言いますか、歌いたければ歌のようになめらかに音を出すことが出来るし、ヴィルトゥオーゾ的に弾こうと思えば、そういう表現も出来るし、すごく表現に幅のある楽器だと思います。それから、室内楽でハーモニーのベースとなる低音を弾くのも醍醐味ですね。例えば、ハイドンのカルテットをやると、譜面上はすごくやさしそうに見えるんですけれども、チェロが演奏の鍵を握っている、というところがあって。リズム、ハーモニーなどチェロがちゃんとしていないと崩れてしまいますし、ちょっと指揮者をやっているような気分になるときもありますね。

    ― さて、2月27日の演奏会は、松波さんを中心に素晴らしいメンバーが集まってくださいますね。

    松波:ピアノの川村文雄さんは、実はちゃんと合わせるのは今回が初めてなんです。音楽的にとても信頼している知り合いに、「松波さんはあのピアニストと絶対に一緒に演奏するべきだ」と言う人がいましてね。それで企画をあたためていたところに、ちょうどこのお話をいただいたので、お願いすることになりました。
    バソンの小山清さんは、もう古い知り合いで、私がパリに留学している頃に彼もパリに来ていて、パリの古いアパートを小山さんを含め何人かでシェアしていたんですよ。なんか腐れ縁みたいな感じです(笑)。とてもこだわりのある人で、バソンというフランス式の楽器に対する思いも熱いですし、音楽に対する情熱もすごい。演奏会では、楽器にまつわるいろいろなお話が聞けると思いますよ。
    ヴァイオリンの島田真千子さんとは、よくMCOでご一緒していますが、実は、彼女のお母さんと私は同級生なんです。桐朋学園で、島田さんのお母さんはピアノを専攻されていました。10年以上前の話になりますが、島田さんがサイトウ・キネンに参加されたとき、お母さんが演奏会を聴きにいらしていて、「ああ、お久しぶり!」と驚きの再会になったんです。以来、サイトウ・キネンやMCOで島田さんとはたくさんご一緒してきましたが、室内楽で共演するのは今回が初めてです。とても楽しみにしています。

    ― プログラムについてはいかがですか。

    松波:ヴァラエティに富んだプログラムにしたつもりです。エルガーの〈愛のあいさつ〉は、川村さんが4人で弾くためにアレンジしてくださいました。そのエルガーで和やかに始まって、それぞれが腕を見せるソロがあって、チェロとバソンのデュオがあって、最後は聴きごたえのあるメンデルスゾーンの〈ピアノ三重奏曲〉で締めくくる、という流れです。中学生の皆さんにも、一般の方々にも、気軽にお楽しみいただければ幸いです。

    聞き手:関根哲也(『vivo』2015年2月号より)
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