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    【ATM便り】 2015年2月19日号

    茨城新聞で毎月1回掲載していただいている「ATM便り」。2月19日付の記事は、「ちょっとお昼にクラシック 松波恵子と素敵な仲間たち」に因んで、“女流”チェロ奏者の話題です。
     ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945~87)という天才チェロ奏者がいました。16歳という若さでデビューし、奔放とさえ言える情熱的な演奏で世界中の聴衆を魅了したイギリスの“女流”チェロ奏者です。

     今では、わざわざ楽器の前に“女流”を付けることはほとんどなくなりました。しかし、同じ弦楽器でもヴァイオリンやヴィオラではなく、大型楽器であるチェロ(標準的な長さは125センチ程度)をあえて女性が選ぶことは、当時は珍しいことでした。
    松波恵子
    松波恵子

     水戸室内管弦楽団のメンバーでもある松波恵子さんは日本の“女流”チェロ奏者の草分け的存在と言ってもいいでしょう。中学生の姉がすでにチェロを習っていたため、小学2年生の時、いきなり8分の1サイズのチェロを与えられても、松波さんは何の抵抗も感じなかったと言います。

     その後、多くの優秀な音楽家を育てたことで知られる教育者・斎藤秀雄氏に師事。女生徒にも容赦のない厳しいレッスンに必死に食らいつき、高校3年生の時(1966年)、日本音楽コンクールで第2位入賞を果たします。

     パリ留学後、今度は小澤征爾氏にその実力を認められ、20代の若さで新日本フィルハーモニー交響楽団の首席奏者に就任。ソリストとして、室内楽奏者として、オーケストラの首席奏者として、現在まで日本のチェロ界を牽引する輝かしい活動を展開してきました。

     また、松波さんが弾くチェロの朗々とした響きと、小柄ながら実にしなやかに体を使って演奏するその姿に、チェロを志す多くの若い女性奏者たちが励まされたようです。実際、松波さんに弟子入りを志願する学生は多く、向山佳絵子さん、水谷川優子さんといった現在第一線で活躍している名演奏家たちが松波門下から巣立っています。

     27日の「ちょっとお昼にクラシック」では、松波さんが中心となり、信頼する音楽仲間たちとともにソロや室内楽の名曲が披露されます。松波さんのチェロの包容力ある響きには、“女流”チェロ奏者として果敢に時代を切り開いてきた長い歴史の重みも、じわりと感じられることでしょう。

    (水戸芸術館音楽部門主任学芸員・関根哲也)
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