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    【ミシェル・ブヴァール】 インタビュー掲載します!

    今日は台風一過で爽やかな青空が広がりました!皆さまいかがお過ごしでしょうか?

    さていよいよ来週24日(金)19:00から、フランス・オルガン界の巨匠、ミシェル・ブヴァールさんによるリサイタルを開催いたします!水戸芸術館では、フランスのオルガニストをお招きするのは、2002年10月、あのマリー=クレール・アランさん以来。今回は、約5世紀の間に育まれた、ドイツとフランスのオルガン音楽の精華を、ミシェル・ブヴァールさんによる色彩感豊かな演奏でお楽しみいただきます。

    演奏会に向けて、ブヴァールさんにインタビューをお願いしましたので、ぜひご覧ください♪

    ミシェルブヴァール


    ―まずブヴァールさんがオルガニストになろうと思われたいきさつをお聞かせください。

    ブヴァール:祖父のジャン・ブヴァール(1905~96)は、パリのノートルダム大聖堂の名オルガニスト、ヴィエルヌのもとで勉強したオルガニストでした。私は5歳でピアノを始め、幼い頃から祖父の演奏を聴いて育ちました。医者兼アマチュアのオルガニストだった父は、自宅のピアノでJ.S.バッハの前奏曲とフーガを弾く時、私に曲の低音部を一緒に弾くよう言ったものです。こうして私は幼い頃からJ.S.バッハの名曲から大きな影響を受けました。ある時祖父が父に練習用で、2段の手鍵盤と足鍵盤付の電子オルガンを与えたのですが、10歳くらいだった私は、父が病院で仕事している間にこっそりオルガンを独学しました。数か月後に祖父が来た時、彼の〈バスク地方のノエルによる変奏曲〉を弾くととても驚いてくれました。その後、ピアノの先生がクリスマスイヴに行われたミサに私を連れて行ってくれ、その曲を教会のオルガンで弾くことが叶ったのです。こうして私は天職に出会いました。そして16歳でパリに出て、オルガンを専門的に学び始めたのです。

    ―今回は第1部にドイツのオルガン音楽、第2部にフランスのオルガン音楽が演奏されますが、それぞれの特徴についてお聞かせください。

    ブヴァール:大まかにお答えすると、ドイツの音楽は「対位法」〔カノンやフーガのように、複数の独立した旋律を重ね合わせる作曲技法〕が基本にあり、その大家がJ.S.バッハです。フランスの音楽は、クープランやフォーレ、ドビュッシー、メシアンに象徴されるように、和音のつながりや音の色彩感など「和声」が基本となっています。またドイツの音楽は知的に構築されており、演奏前に読んで理解して鑑賞することが可能といえるでしょう。一方フランスの音楽はもっと「本能的」で、ほんのいくつかの音がある感情や特徴を生み出すなど、シンプルに書かれています。つまり読まれるのではなく、演奏されるためにあるのです。先験的で簡潔な楽譜から、いかに音をつかみとり、生命を吹き込めるか…演奏の芸術性は、その緻密な部分に現れます。それがフランス音楽の魅力です。

    ―今回のリサイタルでは、ルネサンス時代から20世紀に至るまで幅広い時代のオルガン音楽が選ばれました。この選曲の意図や、主な演奏曲についてご紹介をお願いします。

    ブヴァール:皆様には演奏会を通じて、数世紀に跨るオルガン音楽の歩みを感じ、理解を深めて頂ければと思います。また、ある作曲家が後代に及ぼした影響や音楽言語の変遷、時代毎に特有の形式や言語を持つ各作品の素晴らしさも感じていただけると嬉しいです。例えばロマネスク様式の美しい教会はそれ自体完璧で、ゴシック様式の大聖堂に劣るわけではないように、芸術に「進歩」という概念はないのではないでしょうか。
    第1部は、J.S.バッハを中心に「その前後」、つまり17世紀初めから19世紀のメンデルスゾーンに至るまでのドイツ音楽を演奏します。J.S.バッハは決して「自然発生的」に現れたのではなく、彼以前から続いてきた芸術の「極み」であることがお分かり頂けるでしょう。〈トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調〉は、ペダルの妙技が特徴的な北ドイツと、アダージョに見られるイタリアの影響が感じられる、J.S.バッハの傑作の一つです。

    第2部は、ルネサンス時代から今日までに書かれたフランス音楽を演奏します。舞曲、三重奏、伴奏曲(〈テ・デウム〉の伴奏)、パッサカリアの形式(デュリュフレ)、リタニ(同じ形式の繰り返し)、変奏曲など様々なスタイルの楽曲が登場します。デュプレのリタニの主題を、アランのそれと比較するのも興味深いと思います。アランは、ピカソが絵画で行ったようなやり方で主題を変化させています。また最後に演奏するのは私の祖父ジャン・ブヴァールが作曲した〈バスク地方のノエルによる変奏曲〉です。これは先述の通り、私が小さい頃から大好きな作品で、バスク人のデュプレとその妻に捧げられています!

    ―水戸のお客様に向けて、メッセージをお願いします。

    ブヴァール:今回初めて水戸を訪れ、この「音楽のための空間」で演奏できることをとても嬉しく光栄に思っています。また音楽を愛し、熱心に聴いてくださる日本の皆様との出会いを楽しみにしています。このプログラムを通して、ヨーロッパで5世紀にわたって育まれたオルガン芸術の豊かさを感じていただくと共に、水戸の素晴らしいオルガンの音色をまた聴きたいと思って頂けるような演奏をお届けしたいと思います。

    2014年8月16日 Eメールにて
    (聞き手:水戸芸術館音楽部門 高巣)
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    | M.ブヴァール | 22:23 | comments:0 | trackbacks:0 | PRINT | TOP ↑

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