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    パイプオルガン内部に潜入レポート!

    先日のオルガン見学会の後、スタッフとオルガニストの浅井美紀さんで、パイプオルガンの修繕工事の現場におじゃましました。オルガン製作者のマナオルゲルバウ・中里さんのご案内で、いまのオルガン内部の様子なども見てきました。なかなか目にすることのない、パイプオルガン内部の構造。今日は皆さんにも、その一部をご紹介したいと思います!

    パイプオルガンを外から見ると、エントランスホールの建築と一体となっていて壮大な印象を受けると思いますが、内部に入ってみると実はこんなふうに、とても精緻な世界が広がっています。

    オルガン修復1



    しかし震災によって、一部がこのような状態になっていたり…。オルガン製作者の方々の作業がいかに地道なものかが思われます。

    オルガン修復2




    また先日お伝えした通り、現在エントランスホール2階の回廊部分では、このようにパイプが並べられています。

    オルガン修復3



    この機会に、3,283本のうち最も小さいパイプを見せて頂きました。すると…

    4.jpg



    ボールペンと並べるとよく分かると思うのですが、音を出すための部分は、なんと上から、ほんの少し下にある窪みまで!(その下はいわゆる根っこの部分だそうです。)“一番小さいパイプは、小指の爪くらいの大きさなんだよ”と、いつもオルガン見学会で子どもたちに向かって浅井さんがお話されていますが、納得です…!

    そして、今回オルガン内部に潜入して、一番びっくりした光景がこちら!

    5.jpg



    まるでチーズのように、大きさの違う穴がいろんな位置にあいている、この板。皆さん何だかお分かりでしょうか?

    そう、いつもであればこの穴には、大小細太様々なパイプが差し込まれているのです!いまパイプは、1本1本の傷やへこみをチェックするため回廊に取りだされていますが、この穴を見るだけでも、パイプオルガンの構造の緻密さに驚かされます。


    来春には無事、パイプオルガンの修繕作業が完了し、一日もはやくプロムナードコンサートなどで皆様にその音色をお届けできますよう、心から願いたいです!

    《高巣》
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    | パイプオルガン | 09:29 | comments:0 | trackbacks:0 | PRINT | TOP ↑

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